【基本情報】
作品名: 就職活動用 セルフブランディング名刺(両面・横型)
制作期間: 4日間
担当範囲: 企画・コンセプト立案、ロゴデザイン、配色計画、レイアウト、タイポグラフィ選定
使用ツール: Illustrator
【作品概要】
第二新卒として挑むグラフィック/Web/DTPデザイナーの就職活動において、面接や会社説明会など「あらゆる就活の現場で信頼を獲得し、自分を印象付けること」を目的としたセルフブランディング名刺です。
ハローワークの職業訓練「グラフィックデザイナー養成科」で培った基礎スキル、そして自身が目指す「デジタル(Web)とアナログ(印刷)の垣根を越えた柔軟なコントロール」というビジョンを、色彩学と緻密なタイポグラフィを用いて視覚化しました。


【デザインコンセプト&各要素のロジック】
配色計画(カラーギミック)
背景色(アイシーブルー): 自身のパーソナルカラーである「ブルーベース・サマー」に合致するアイシーブルー(パウダーブルー)を採用。自分らしさを表現しつつ、就職活動に相応しい清潔感、誠実さ、知性を演出しています。
文字色(鉄紺 / #263751): 単なる黒(K100%)ではなく、洋名でミッドナイトブルーやダークネイビーと呼ばれる伝統色「鉄紺」に統一。アイシーブルーの背景とのコントラストを美しく保ちながら、画面全体のトーン&マナーにプロフェッショナルな品格と一貫性を与えています。
ロゴマーク(RGBとCMYKの融合)
Webの光(RGB)と印刷の三原色(CMYK)を融合させるというコアコンセプトに基づき、形状の色相関係を厳密に維持。
その上で、名刺全体の世界観と調和させるため、IllustratorのHSB空間上で色相(H)を固定したまま、彩度(S)を40%に、明度(B)を85%へ均一にシフトさせました。
サマータイプ特有の「ソフトトーン」へ厳密にコントロールすることで、コンセプトの強さと視覚的な美しさを両立させています。

タイポグラフィ(視認性と美しさの追求)
全てのテキストは印刷時の可読性を担保するため「7px(約10pt)以上」に設定。
・日本語: 現代的でクリアな印象を与え、ユニバーサルデザイン(UD)視点を持つ『A-OTF UD新ゴ Pr6N』を採用。
・欧文・数字: メリハリと洗練された印象を両立するため、太字部には『Helvetica Neue LT Pro — 77 Bold Condensed』、細字部には
『Helvetica Neue LT Pro — 45 Light』を適用し、情報の優先度(ジャンプ率)を緻密にコントロールしています。
幾何学模様に込めたデザインの意図
名刺の左下に配置したグラフィカルな幾何学模様には、私のデザイナーとしての「思想」「スキルセット」「未来への成長プロセス」を論理的に落とし込んでいます。
- 媒体特性を象徴する「2つの比率とシェイプ」
- 正方形(4つ)/ CMYKで彩色:日本の美意識や紙媒体に馴染む白銀比(1 : 1.414)を採用(5mm基準の7.07mm)。DTP・印刷の世界を象徴しています。
- 正円(3つ)/ RGBで彩色:デジタル・モダンデザインの王道である黄金比(1 : 1.618)を採用(5mm基準の8.09mm)。Web・グラフィックの世界を象徴しています。
- 配色のこだわり(調和の優先)
- いずれのシェイプも、あえて彩度を落としたソフトトーンで配色しています。このサイズの幾何学模様を強いアクセントカラーにしてしまうと、名刺全体の美しい比率(トーン&マナー)を崩してしまうため、視覚的調和を最優先に計算してコントロールしました。
- 配置に込めた「成長のプロセス」
- 配置は、左下(現在:訓練校での学び)から右上(未来:プロフェッショナル)へと駆け上がるベクトルを持たせています。
- 正方形を「ステップアップしていく階段」、正円(それぞれの点を結ぶことで現れる矢印)を「未来へ向かう方向」に見立て、「2つのカラーモード(スキル)を掛け合わせながら、デザイナーとして成長していく」という強い熱意とポテンシャルを表現しています。

QRコードグラデーション(ディテールのこだわり)
裏面に配置したポートフォリオサイトへ誘導するQRコードの四端にも色彩設計を反映。
始点: パウダーブルー(優しく明るい水色)
中間: スカイブルー(サマータイプの王道である爽やかな青)
終点: ラベンダーブルー(紫みを帯びたエレガントな青)
これらを美しいグラデーションで繋ぐことで、細部にまで一切妥協しないデザイナーとしてのこだわりを表現しました。

【まとめ・工夫した点】
・一貫したセルフブランディング: 自身のパーソナルカラー(ブルーベース・サマー)を軸に配色を徹底的にコントロールし、あらゆる就活シーンで誠実さと知性を印象付けるトーン&マナーを確立しました。
・感覚に頼らない「色彩の数値管理」: ロゴマークのトーン調整において、感覚ではなくIllustratorのHSB空間上で数値を均一にシフト(S:40% / B:85%)させることで、コンセプト(RGBとCMYKの融合)を維持したまま、全体の色彩世界観へ厳密に調和させています。
・実務を見据えた機能美の追求: 印刷時の美しさと可読性を担保するため、すべての文字を7px以上に設定。UDフォントとHelvetica Neueを組み合わせ、情報整理の「ジャンプ率」と「視認性」を緻密に計算しました。
・細部(ディテール)への執着: QRコードのパーツに至るまでサマータイプの3色グラデーション(パウダー/スカイ/ラベンダー)を適用し、「ミリ単位のディテールにも一切妥協しない」というデザイナーとしての姿勢を表現しています。











